K邸

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床・壁・開口の絶妙なバランスが創り出した表情豊かな内部空間

この住宅は、幅16m、奥行9.5m、高さ約10mの箱状の建物である。南側に開いた敷地条件を素直に活かし、南面にバルコニーや開口部等を積極的に設ける計画としている。併せて、大庇やアルミルーバーを南面に配することで、外部に対してはファサードに表情を与え、内部空間に対しては刻々と変化する陰影を映し出す効果を期待している。

本建物の空間を構成する架構の特徴として、主に以下の内容が挙げられる。
・建物を縦断する通り抜け露地を挟んだ東西二つのボリュームから成る架構
・南面は開放的で、他の三方は閉じた空間
・頂部からの陽光を空間深部まで導くため、階段室及びエレベーターシャフト周りに鉛直ヴォイド(連層吹抜)を配置
・3階から上部は、大庇と建物本体が分離した構造体

上記の空間性能に対し、構造計画上の要点は主に次の通りである。
・箱状空間を形成する内外壁を耐力壁に、床段差部や手摺壁等を壁梁に積極利用した壁式鉄筋コンクリート造として計画
・東面、西面、北面に配された耐力壁群との平面的バランスに配慮し、南面には大庇まで通ずる厚肉耐力壁を配置
・鉛直ヴォイド周辺の床スラブの荷重伝達能力を確保
・大庇のクリープたわみの防止

以上の様に、ベーシックな構造技術ながらもそれを丁寧に応用することで、控えめながらも個性的な佇まいと、表情豊かな内部空間を実現できたのではないかと思っている。

■ 設計
 荒谷省午建築研究所
■ 施工
 三和建設
■ 構造概要
 所在地:大阪府池田市
 主用途:住宅
 構造:鉄筋コンクリート造
 階数:地上3階 塔屋1階
 建築面積:142.80m²
 延床面積:349.05m²
 竣工年月:2008年11月

※掲載誌
 住宅建築2009年4月号

  • 2009-05-28